受賞発表

今回のアワードには61件の応募があり、その中から15件が一次審査を通過しました。二次審査ではこの15社がプレゼンテーション・質疑応答を行い、大賞および準大賞各1件、特別賞2件が選出されました。

審査は各方面で活躍する5人の審査委員によって「革新性」「事業性」「技術性」「社会性」「内発性」という5つの審査評価基準に沿って行われました。

大賞

株式会社資生堂

「彩る美容液、を新しい化粧文化へ『ファンデ美容液』」 

<審査委員コメント>

顧客ニーズを的確にとらえ、製品化への熱い思いと、美容液でファンデ成分を包むという発想の逆転。その完成度の高さと、新たなカテゴリーで市場を一気に拡大して圧倒的No.1を取った実績を評価。テクノロジーに裏付けられた新発想が使用感に直結して、エンドユーザーの感動を呼んだ点で、まさに「人を幸せにするイノベーション」と呼べるのではないか。 

大賞

株式会社モーンガータ

「SminkArt」

<審査委員コメント>

創業6期目のスタートアップにして競合企業同士をサステナブルな観点で繋ぐ事業化スキーム、ライフサイクルマネジメントを実現するシステム作りなど、社会課題に正面から取り組む姿勢を高く評価。自社の廃棄せざるをえないコスメ原料をパッケージに転用するなど、ナラティブを込めたブランディングの可能性が広がる。より大きな社会変革に向けた拡大を期待。

特別

株式会社comvey  「シェアバッグ®︎」

<審査委員コメント>

難易度の高い小口物流システムにおける梱包再利用という課題を優れたビジネスモデルで解決し成長も見込まれる。事業設計から袋のデザインまで含めた「美しい物流」という訴求も秀逸で、特にファッションや美容分野でエンドユーザーが重視し始めた社会的価値観に企業が向き合っていることを示す表現方法の1つとして広がり、さらなるインパクトを生み出せるものと期待する。

特別賞

HONESTIES株式会社  「裏表のないスマートウェア オネスティーズ事業」

<審査委員コメント>

前後や裏表がないという着想はシンプルであるが、日常の不便を解決するだけでなく介護やインクルーシブ社会の実現に貢献するビジネスにまで昇華させた点を評価。妥当な価格を維持しながら、様々な気付きに基づく改善を重ねていること、その過程で発見されたホテル業界のリネン問題など、ビジネスの拡張により気づかれていない社会課題を解決してくれるという期待をもてる。

ファイナリスト

The 5th Japan BeautyTech Awardsでは、次の計15件が一次選考を通過し、ファイナリストとして二次審査に進出しました。(社名50音順)